30代子持ちが電験2種を取得して太陽光発電のOMを手掛ける会社への転職活動から転職後に至るまでの体験談の記事です。
目次
この記事のまとめ
- ぶっちゃけキツイ
- 呼び出しは年間を平均して月2回
- お給料は高いが将来性は企業による
【キツイ】【やめとけ】と言われる理由
太陽光発電に限らず、再生可能エネルギー事業を主体にしている企業はベンチャー企業が多いです。
企業から10年以上が経過して上場していたとしても、組織としてはかなり未熟な印象でした。
つまり人手が全く足りていないのが実情です。
1人1人にかかる負担はかなり大きく、人材育成の基盤も整っていません。
利益を上げるために太陽光発電所のメンテナンス業務を片っ端から引き受けては、地方の事業所の忙しさはお構いなしに業務を振り分けていました。
余計な経費は使わないように、草刈を電気主任技術者にやらせるなどはあたりまえです。
トラブルとしては銅の高騰でケーブルの盗難が頻繁に発生しています。
太陽光発電設備は屋外なので簡単に侵入され、ケーブルを切られては盗まれる事件が多発するのです。
結果、毎月のように警察対応に追われている事務所などもありました。
設備の故障+盗難の対応で呼び出し回数は増加傾向で月平均すると2回以上はあるとのことでした。
人手がいないのは主任技術者だけでなく、頼れる上司も少ないということです。相談したくても中々相談できないという状況も多々ありました。
「未経験でもできなくはない」のは事実ですが、未経験ではなかなか大変だと思いました。
太陽光発電=楽ということは決してないという認識はしてほしいです。
太陽光発電事業の将来性
給与面
給料は高めです。(給与でしか人材確保が難しいため)
そして現状太陽光はメガソーラーが多く、電験2種の人材が最も不足しています。
電験2種を30代で取得してしまえば年収700万円前後の内定も可能です。
※管理人は実際に33歳の時、太陽光未経験で700万円の内定を頂いています。
資格1つで年収を飛躍的にUPさせることができる電験2種は夢のような資格ですが決して取得が難しいわけではありません。
文系、高卒の管理人でも上手に対策すれば一発合格も可能です!
企業の今後
結論、太陽光事業自体の将来性は今後も活発になっていくと思います。
理由はカーボンニュートラルを国として推し進めているからです。(脱炭素化は他国からの圧力もかかっています)
しかし太陽光事業を担うすべての会社が将来性があるかというとそうではありません。
企業の平均寿命は20年程度と言われています。
つまり20年以上続く企業は稀であるということになります。
そんな中で企業の将来性を確かめるポイントを整理していきます。
将来性の見極め方 3つのポイント
太陽光事業のOM(オペレーション、メンテナンス)を行う某企業の面接を受けた際、面接官に「我が社への入社はおすすめしません」と言われました。
意味が分からず理由を聞くと、主任技術者に草刈や除雪などをやらせているために仕事がつまらない、スキルアップができないなどの理由からすぐに辞めてしまう若い方が多いそうです。
企業自体の将来性もありますが、自身の将来性も考慮して企業選びをしていきましょう。
見極めるポイントは以下の3つ
- 人材確保を考えているか
- 人材育成の環境は整っているか
- 自身にとって職場の雰囲気は合っているか
以上の点を詳しく解説していきます。
人材の確保に努めているか
会社の福利厚生やワークライフバランス、資格取得支援制度や人材の配置を考慮して働きやすい環境作りに努めているか?
社員の離職を防ぐ考えがないと今後の大転職時代を乗り越えていけません。
優秀な人材は転職市場での価値も高く、良い条件ですぐに転職しまいます。
人手不足が解消されずに
現場の力がいつまでも上がらない状態が続き、質の良い仕事を顧客に提供できなければ、その会社に未来はないでしょう。
個人の負担もいつまでも大きくなり、属人的な会社に将来性があるとはいえません。
キャリアパスを考慮する
人材育成に力を入れているかどうかも企業の魅力の1つです。
どのような人材を目指すのか?どんなスキルを身に付けたいか?
個人の希望を聞いて配属を考えてくれる企業がベストです。
しかし再エネ事業は若い企業が多いのでそこまで求めると見つからないと思います。
それでもしっかりと教育制度を設けている企業は確かにあります。
電気主任技術者として、しっかりと現場で活かせる論理的な知識を身に付けていけば、その企業が倒産しても他の企業に求められる人材となり将来安泰です。
電気主任技術者として働くなら、1つの企業に依存しない人材となることを目的として「スキルを磨ける企業」を選ぶと良いかと思います。
絶対必須 オファー面談
見極め方の冒頭でも書きましたが、企業によって仕事の内容は万別です。
職場の雰囲気も合う合わないが必ずあります。
自分自身が長く続けることができるという視点からの将来性も考えて転職先を選びましょう。
しかし入社してみるまで分からないことは事実たくさんあります。
それでも自信と社風や職場とのアンマッチを防ぐためにできることは実施してリスク低減を図りましょう。
そこで必ず実施しなければいけないのが「オファー面談」です。
内定をもらったら転職エージェントに依頼して、配属先の現場見学を申し出ましょう。
配属先の同僚、上司の方と面談を行うのが「オファー面談」です。
職場の残業時間などのワークライフバランスやどんな作業内容か、どんなスキルが実際に重宝されるのか?普段は社員同士で会話があるのか?上司に相談しやすいか?人間関係は良好か‥など。
自己分析で判明した、自身が転職で求める最重要を勇気をもって確認しましょう。
企業や現場にとっても、すぐに辞められるくらいなら最初から入社してもらわない方が助かります。
よってある程度正直ベースで返答してくれます。
面接時に職場の雰囲気など確認しても、人事部や上長は現場を知らないこともあります。
必ずオファー面談で職場の雰囲気を肌で感じて転職で叶えたいことを叶えられるかしっかり確認を取りましょう。
管理人の失敗談
管理人は提示された年収の良さと、あなたがどうしても欲しいという面接官の熱意につられて転職しましたが、このオファー面談を怠っていたがために転職失敗に至ります。
職場の雰囲気の悪さ、同僚との人間関係、作業内容が合っているか、将来性(事業のキーマンが高齢で後釜もいない)などの確認をオファー面談でしっかり確認できていれば失敗を防げたかもしれません。
転職はかなりの体力を使います。
転職失敗を防ぐためにも、その会社で長く働くことができそうか?といった点をオファー面談で確認しておくことは必須です。
まとめ
- 太陽光発電事業は企業によっては作業範囲が広くてキツイ
- 太陽光事業自体は将来性があるか、企業の将来性は自身で確認必須
- 30代の転職であれば未経験でも教育制度がしっかりしていれば転職の価値はあり
- 電験2種以上を取得していればかなりの好待遇で内定を勝ち取れるのは事実だが、お金だけで判断しないこと
転職は慎重に行い管理人のような思いをしないことを願います。