✔ 計算問題が難しい
✔ 過去問は何年分やれば安心?
✔ 暗記が多くて頭に入ってこない
✔ 論説と計算問題 どちらに注力するべき?
過去5回の試験における電力科目の合格率は次のとおりです。
最近では4人に1人が合格する割合です。
それほど難しくないようにも思えますが、B問題に出題される電力損失や電圧降下の計算問題は難しく、論説問題も専門用語が多く頭に入ってこないという方も…。
この記事では分数計算もできなかった普通科文系の高卒であるブログ筆者が1年で理論と電力科目に合格した「徹底した効率的な学習方法」を紹介します。
コツは暗記7割、計算3割であることを理解したうえで
暗記:発電、送電が頻出
計算:送電損失、電圧降下、変圧器効率がよく出る
ということを知っておけば、勉強時間を抑えながら日々の学習方法を見出せます!
目次
【電験三種・電力】試験成功のための基本情報
電験三種 電力科目の特徴と重要ポイント
電力科目は「理論」より計算が少なく、「機械」より暗記が多い」 のが特徴です。
よって筆者は理論の勉強を終えたタイミングで計算に疲れたので、理論の学習を2番目に行っています。
とはいえ、送電や変圧器の計算問題もあるため、 暗記+計算のバランスが求められる 科目です。割合は暗記:70%、計算30%ほどといった具合です。
よって日中のスキマ時間に論説の反復学習→夜は動画解説→朝の頭が冴えている時間に計算問題の動画解説や過去問に取り組むことで、学習効果がUPします。
ポイントは
①論説の対策に7割、計算に3割(B問題の前半は得点できるように)で学習にチカラをいれること
②論説問題などの覚える学習は過去問をスキマ時間で、計算問題の過去問は朝に集中して行うことです
電力科目の全体像
電力科目の全体像
出題範囲は大きく 発電・送電・変電・配電・電気材料 に分かれます。
✅ 暗記中心: 発電、送電方式、電気材料
✅ 計算中心: 送電損失、電圧降下、変圧器効率
電験三種の電力科目攻略!効率的な勉強方法と対策
電力科目の効率的な勉強方法とは
✅ 暗記と計算をバランスよく学ぶ
• 計算が苦手なら、最低限の計算公式だけ覚える
(B問題の前半問題は解けるように)
• 用語や特徴はマンガや写真解説を見る
電力は論説問題が70%の割合を占めています。覚える事が多いため、スキマ時間を利用した短い反復学習が記憶の定着に効果的です!
また図解やマンガで物を映像で覚える事も効果的です。文字だけではものがイメージし難い分、記憶に残りにくくなってしまいます。
合格率アップ!勉強時間の管理とコツ
時間管理は厳密にしないように。自分に厳しすぎると毎日できなかったの積み重ねになってしまい挫折してしまいます。
コツは「スキマ時間にちょこっと」学習時間を積み重ねること。ちょこ勉強の積み重ねが記憶の定着に効果的であり、帰ってからの勉強も手が出しやすくなります。
しかしリフレッシュも大事です。電験は長期戦となりますので継続することこそ合格への最短ルート!
仕事や学校から帰った後の勉強は明日の朝に勉強する範囲の予習程度に留めてしっかり睡眠を取ってください(短くとも6時間以上が理想です)。
具体的な勉強スケジュール
人は夜寝ている時に1日の出来ごとや学習した記憶を自動的に整理しています。
論説の学習はスキマ時間〜夜がおすすめ。管理人は以下のスケジュールで学習しました。
朝は頭の整理が出来ているのでリフレッシュ状態です。頭が冴えているので計算問題などの過去問に取り組むことをオススメします。
よって上記のように、夜少し計算問題の学習動画をみて演出問題などの簡単な問題を解く→寝て起きたら過去問に挑戦!といったスケジュールよサイクルで学習を進めていました。
通信講座で更に効率アップ!
高い初期費用が発生してしまいますが、通信講座は大きな利点が多数あります。
① 試験を研究して最新の試験傾向対策をしている
② 学習動画が順序立てて並んでいて探す手間がない
③ 合格実績が欲しいため、プロの講師を使用して文系や初心者でも分かりやすい構成と講義動画
④ eラーニングなどのシステムでスマホ1つで勉強ができるのでスキマ時間の勉強がしやすい
⑤ 国の支援制度や中古販売サイトでかかった費用を抑えながら最新の講座を受講できる
独学では少なからずとも合格へ遠回りになることは多くの人に当てはまります。
費用を抑えることは可能であるため自分の人生の時間を無駄に消費することよりも、自己投資でいち早く合格して若い電気主任技術者になることをおすすめします。
\文系、高卒でも安心して安心!迷わず学習を進められる/
電力科目の出題傾向と対策
抑えるべき出題傾向
✅ 出題傾向を押さえる
• 計算問題は少なめ(全体の2〜3割)
• 「発電・送電」が毎年出題
✅ 過去問を解く(10年分推奨)
• 過去問と類似問題が多い
• 「なぜその答えになるのか?」を意識 論説の過去問を解く場合も解説をしっかり読むことで理由付けができて記憶しやすくなります。
✅ 暗記と計算をバランスよく学ぶ
• 計算が苦手なら、最低限の計算公式だけ覚える
※重要公式は以下に記載
• 用語や特徴は表でまとめて比較
分野別の重要ポイント
重要ポイント(分野別)
① 発電(約20〜30%出題)
✔ ポイント: 発電方式の特徴・長所短所を整理
• 火力発電:種類(汽力・ガスタービン・コンバインドサイクル)、熱効率
• 水力発電:ダム式・流れ込み式の違い、出力公式 P = 9.8ρQHη
• 原子力発電:軽水炉(BWR・PWR)の違い、安全対策
• 太陽光・風力:出力変動、系統連系の課題
⚡ 重要公式:
• 水力発電の出力: P = 9.8ρQHη
• 火力発電の熱効率: η = (発生電力) ÷ (燃料投入エネルギー) × 100
② 送電(約20〜30%出題)
✔ ポイント: 送電方式と電力損失
• 直流送電 vs 交流送電(長距離では直流送電が有利)
• 三相交流送電:電圧降下、送電損失
• 力率改善:進相コンデンサで遅れ無効電力を補償
⚡ 重要公式:
• 送電損失: P_{\text{loss}} = I^2 R
• 電圧降下: V_{\text{drop}} = I (R \cos\theta + X \sin\theta)
③ 変電(約15〜25%出題)
✔ ポイント: 変圧器と系統連系
• 変圧器の損失(鉄損・銅損)、効率
• 変電所の役割(昇圧・降圧)
• 地絡事故の対策(接地方式、消弧リアクトル)
⚡ 重要公式:
• 変圧器の効率: η = \frac{出力}{入力} × 100
④ 配電(約10〜20%出題)
✔ ポイント: 高圧と低圧、配電方式
• 単相 、三相(負荷バランス)
• 三相四線式の利点(中性線の役割)
• 配電電圧の違い(高圧・低圧)
⑤ 電気材料(約5〜10%出題)
✔ ポイント: 絶縁材料・導体材料の特性
• 銅 vs アルミ(導電率・比重の違い)
• 絶縁油の役割(変圧器、ケーブル)
• 超電導材料(抵抗ゼロの特徴)
電験三種の「電力」科目を効率よく学ぶためのおすすめ参考書と問題集
1. 基礎理解に最適な参考書(独学者向け)
①『これだけ電験三種 電力』【オーム社】
• 特徴:図解が豊富で、初心者でも理解しやすい。
• おすすめポイント:基礎をしっかり固めたい人向け。計算問題も丁寧に解説されている。
②『みんなが欲しかった! 電験三種の教科書&問題集 電力』【TAC出版】
• 特徴:教科書+問題集の一体型で、解説がわかりやすい。
• おすすめポイント:インプットとアウトプットを同時に進められるので、効率よく学習できる。
③『電験三種 やさしく学ぶ電力』【講談社】
• 特徴:イラストが多く、文章も平易。初心者でもとっつきやすい。
• おすすめポイント:数学が苦手な人や、初学者向けに基礎からしっかり解説。
2. 実践力を高める問題集(誰でも必要)
④『電験三種 過去問マスタ 電力』【オーム社】
• 特徴:過去問の解説が詳しく、類題演習もできる。
• おすすめポイント:過去問を徹底的にやり込むのに最適。解説が丁寧なので、なぜ間違えたのかを理解しやすい。
効率的な参考書や問題集の使い方
1. まずは基礎理解
• 『これだけ電験三種 電力』or『みんなが欲しかった! 電験三種の教科書&問題集』を分野ごとに一読する。
• 計算問題、演習問題は飛ばさずに、しっかり実施する。
通信講座を受講するのであれば、参考書を読み解くことは必要ありません。解説動画が分野ごとに複数あるのですべて視聴→過去問演習のサイクルが基本です。
2. 基礎問題の演習
• 『電験三種 過去問マスタ 電力』を使い、基礎的な問題を解く。
• 間違えた問題は解説を読んで次の日に実施。
1問に時間をかけすぎないことも重要です。特に難しい問題は2,3問しか試験にも出ないの、見切りをつけて他の問題を得点できるようにしましょう!
まとめ
✅ 「発電」「送電」が最重要!
✅ 計算は「送電損失・変圧器効率」が狙われる!
✅ 暗記は「比較」で整理!
以上の傾向を踏まえて、特に重要な分野に力を入れることも効率的な対策です。頑張ってください!