30代の方々が感じた転職失敗の経験と管理人(30代子持ち)のリアル体験を比較していきます。
目次
30代200人のアンケート結果
※Biz Hitsのアンケート調査から引用
1位 会社を比較検討すべきだった
・安易に決まったところに就職するのではなく、長期的な視点で転職先を決めるべきだった(30歳 男性)
・事務職にこだわって、再就職の範囲を狭くしてしまった(38歳 女性)
・もっと転職エージェントなどの専門家を頼り、自分に合った業務や働き方を相談しながら転職活動を進めれば良かった(37歳 男性)
内定の出た会社に即決したり、業種や職種を絞り込みすぎて選択肢を狭めたりしたことを後悔する声が多数だったようです。
収入が途絶えると不安から内定を即決してしまう人も多いとのことでした。
管理人の場合
管理人の場合は、かなり好条件(年収面で)の内定が出てしまったのと、面接官の熱い説得があり「こんなチャンス滅多にない」と内定を受諾してしまいました。
結果、入社してみると雰囲気が合わず、想像とのギャップ(歓迎ムードじゃない)があり、入社数日は絶望感に浸っていました。
内定が出るとだいたい1週間ほどの猶予しかありません。転職を申し込む前にしっかり企業を比較して候補を5つほど決めておくのがおすすめ。
申し込みは転職エージェントを通じて行いなるべく少ないエージェント(多くても2社)を使って同時に申し込むと、内定が出るタイミングを合わせやすく面接のスケジュールも転職エージェントが調整してくれるのでスムーズです。
内定が決まれば「就業条件」を比較して、さらに必ず「オファー面談」を行いましょう。働き方や雰囲気が本当に合っているかの大きな判断材料が得られて長期に働けるかも分かってきます。
上記のように転職エージェントは相談役としてもマネージャーとしてもとても便利ですので必ず活用してください。
仕事の幅を狭めてしまった…とアンケートにありますが、管理人は狭めてOKだと思います。
30代の転職はシビアな部分が出てきて実際に働く現場職場としては即戦力を期待してしまっています。面接でいくら自分は未経験ですので…と伝えても、配属先は転職者の事情も実績も何も知らないのが普通でした。(管理人の転職先は全てそうでした)
30代の転職はステップアップを意識してある程度はすぐに活躍できるように業種か職種、少なくともどちらか1つは同じ系統の仕事を選ぶ事がより良い転職の正解だと思います。
もう一点、必ず在職中の転職活動をおすすめします。今はWeb面談による面接も主流で、時間の都合も企業が調整してくれるところがほとんどです。
焦って内定を決めて、転職失敗をしてしまっては元も子もありません。仕事を続けながらでも充分、転職活動ができる環境にあるので是非在職中に活動してください。
2位 転職先のリサーチが足りなかった
・条件のみで探していたが、応募する企業のことをもっと調べておくべきだった(35歳 女性)
・とにかく前職を離れたくて急いだ。新しい仕事は、ボーナスなし、交通費なし、退職金なし。今思えば「なぜこんな転職をしたんだろうと感じる(33歳 女性)
・厚生年金に加入している職場に転職すれば良かったと思う。老後が不安(32歳 女性)
給与だけで決めてしまったり、とにかく現職から遠ざかりたかったなどの理由から安易に決めてしまうケースがあります。
転職に期待し過ぎる事こそは良くありますが、それこそが一番気を付けるべきところ。
今の環境を変えたい一新で転職先で成功させようと自分自身にも変に期待してしまう人もしはしば…。
後のランキングにも出てきますが、転職の目的と譲れないものを整理しておく事が非常に重要となります。
管理人の場合
転職を失敗した管理人はまさにこのケース。コロナ禍でWeb面談が主流、愛知県と東京と離れていたのもあり、面接は全てWeb面接でした。
したがって就職先の雰囲気などはまったく分かっていません。入社数字は田舎育ちの管理人は東京のオフィスビルの閉塞感が本当に苦痛でした。(今でも苦痛)
お給料は30代前半にしてはかなりの高額であり、役職は「部長補佐」との内定にかなり浮かれており、転職にかなり華やかな夢を抱いてぃした。
いざ入社するとイメージした仕事内容ではなく、ひたすら手順書を作成する日々。面接では育成しますと豪語していた人も人手が足りず、忙しすぎて人材育成に手が回っていませんでした。
職場の雰囲気は最悪で舌打ちが飛び回っており、通勤時間も長くなり心身共に疲弊していきます。特に満員電車がとにかくつらかったことを覚えています。
私が必ずお伝えしたいことは「オファー面談を怠らないこと」です。
転職先に実際の交通手段で配属先の職場に赴き、できれば近くで2、3泊するのもありです。生活環境がどれだけ変わるかも想像できないと思います。
30代であれば家庭持ちの方も多くなります。管理人のように家族を連れて上京など大変な転職は正直おすすめできないと正直に綴らせてもらいます。
話が脱線しましたがオファー面談で職場の雰囲気を感じ取ったら自分がどうしても叶えたいこと、気になることを遠慮なく尋ねてください。
残業は多いのか?仕事の内容はどんな感じか?戦力となれそうかどうかも重要なポイントです。質問には大方正直に答えてくれるはずです。企業にとっても早期退職されることが1番の痛手だからです。
聞けなかったことは転職エージェントを通して改めて聞いてみましょう。管理人は人間関係や月の呼び出し回数など聞いてしまいました。質問しにくいこともしっかり確認して慎重に転職を進めて下さい。
3位 20代で転職するべきだった
・30代は20代の時よりも企業の目が厳しいので、もう少し早く転職しておけば良かった(30歳 男性)
・今までは転職活動に苦労したことがなく、いつでも見つけられると思っていた。子どもがいて時間の融通がきかないハンデ、30代半ばという年齢のハンデは想像を超えていた(35歳 女性)
管理人の場合
確かに30代に対する目は20代より厳しいと思います。それなりに社会人経験があるため礼儀や身の振り方など、できて当たり前な雰囲気は少なからずありました。
家族に対する配慮も確かに必要です。管理人は子供が小さかったからまだ大丈夫だと決めつけてしまいましたが、保育園の年少さんであっても頑張って築いてきた人間関係があるのだと身をもって実感しました。
大好きな友達に会えなくなってしまう辛さや、土地の風土が合わないなど、子供や妻に発生するリスクにも配慮しましょう。家庭があるならなるべく環境を変えない転職をおすすめします。
ただし今は30代前半であれば大企業の転職も可能ですし、後半以降の年齢でもスキルマッチしていれば即戦力として採用されます。
遅すぎるということは無いと思います。
また今までの会社でスムーズに仕事ができていたことはその会社のシステムに慣れているからという点を認識しておきましょう。会社ごとに仕事の進め方やパソコンのシステムが全く違うため最初は全然仕事が進まない自分にガッカリすることもあるかもしれません。そのあたりの覚悟はしっかり持って入社すると、気が楽になるかと思います。
4位 面接対策・自己分析をしなかった
・30にもなると面接でしっかりとした退職理由や志望動機が求められる。あまり深く考えずに挑んでしまい、しどろもどろなって悪印象を与えたと思う(30歳 男性)
・新卒採用や20代での転職活動とは異なり、ポテンシャルの採用ではないと痛感した。もっと年齢相応にスキルや将来を見すえた話をすべきだった(36歳 女性)
管理人の場合
私は自己分析が1位であってもいいと思っています。理由は自己分析を行わないことには、例え年収が100万円以上アップしたとしても他のことで嫌気がさして転職失敗してしまうからです。
転職で何を叶えたいのか?例えば年収アップ、キャリアアップであったりワークライフバランスの改善であったり、今の職場がとにかく嫌だから離れたいなど。
どれも立派な理由ですが、今ある幸せを見落とさないようにしてください。
管理人の転職失敗の例をあげると以下の通りです。
職場環境、人間関係、評価制度などとにかく会社に不満があったがワークライフバランスと給与はそれなりだった。しかし電験二種の資格取得を期に転職を決意。
当初はキャリアアップしたいなどと息巻いていたが、実際のところ子供や妻と過ごす時間が何より大切であることに、転職後に早く帰れなくなって初めて気づく。
職場の雰囲気や仕事内容、土地が自分にも家族にも合わないため転職ご3ヶ月で再転職することになりました。
以上の経緯からとにかく自己分析が足りていないことが全ての原因であることがわかります。
転職で叶えたいこと、譲れないもの、今ある幸せを考え無しに高年収に飛びつく浅ましさがお恥ずかしい限りです。
全てを叶えられる転職はありません。自分にとって何を最も大切にしてるのか?何を叶えたくて転職を行うのか。自分はどんな作業が好きでなにが得意なのか。
転職の軸をしっかりと定めて、家族にも迷惑をかけないよう幸せな転職を行うためにもしっかりと自己分析を行なっていきましょう。
5位 資格取得、スキルアップをしておけばよかった
・実用的な資格がなく、自分を売り込むアピールができずに苦戦した。転職前に資格を取れば良かった(31歳 女性)
・年齢的にも特殊なPCスキルを持ってる方が優先的に採用されていた。自分には一般的な事務スキルしかなく、採用になかなかつながらなかった(35歳 女性)
管理人の場合
転職時代になりつつある今、日本において資格取得をしておくことは非常に大事なことだと実感してます。
管理人は高卒の現場職を生業としたサラリーマンでした。それでも転職したかったのですが、長年勤めただけあり給与水準が高めで転職すると年収が下がってしまうような人。自分の転職における人的価値はそんな市場価値でした。
転職で年収が100万円ダウン。自己分析で年収だけが大切ではないなどと言いましたが年収アップ、最低でも現状維持は最低限の転職条件だと思います。
自身が家庭持ちである事も理由ですが、転職で年収を下げるのは大きなリスクになります。もし転職失敗と思って次の転職をした場合、更に低い給与を提示されてしまうからです。
そんなリスクを高卒でも払拭してくれるのが資格です!特に必置の資格(法律上、資格保有者を設置しなければならない)を取得すれば転職市場価値は大きくあがります。
宅地建物取引士、衛生管理者、測量士など…。管理人は第二種電気主任技術者という国家資格を取ったことで、市場価値は200万円以上あがりました。
管理人は転職失敗をしてもすぐに転職先が見つかりました。年収アップだけでなく、転職を失敗したときの「お守り」としてもとても大きく働いてくれました。
高卒の管理人は、そんな短いスパンで転職をしてしまいましたが、結果的には大企業のエリート採用枠(大卒などの採用枠)で内定を頂き働いています。
面接でも履歴書でも、転職エージェントによる売り込みでも資格があれば一際アピールできますし、長い人生で資格があるとないとでは雇用される側としての自由度が大きく違います。
引く手数多の存在になれて、1つの会社に縛られないという気持ちの上での余裕が生まれます。
転職前に資格を取得しておくことはとても有効です。自分のスキルを活かせるような資格を取得して転職活動に望むことを強くおすすめします。
まとめ
30台の転職は自分をいかに生かせる企業を見つけられるかどうかがカギです。中堅となる年代であり、力を発揮することに喜びも感じているはず。だからこそキャリアのステップアップとしての転職を心がける必要があります。
①自己分析
自身にとって何が大事なのか(お金、時間、職場環境など)を明確にして最優先事項を決めておきましょう。お金だけで決めてしまうと入社後に「こんなはずでは」となってしまいます。
②資格取得
転職で年収が下がってしまう場合は資格取得などで自身の市場価値を上げるべきです。ブラック企業に勤めている場合は別ですが、年収が下がる転職はリスク(次の転職でさらに年収が下がる危険)があります。自分を安売りしないように自分にあった転職エージェントを見つけることもカギとなります。
③企業リサーチ
「自分のスキルを生かせそう」「自己分析で自身の最優先事項を叶えられる」「その他お金や待遇面」などの条件を満たしす企業を見つける為には転職エージェントや口コミサイト、有価証券報告書を活用して候補企業を数社上げておきましょう。
④複数の申し込み
2社くらいの転職エージェントを利用して複数の企業に同時に申し込みを行います。内定結果を比較検討できるように転職エージェントにスケジュールを調整してもらい、自分を高く評価してくれる企業に入社を選ぶのも大事です。
⑤必ずオファー面談
口コミサイトも当たっている部分もあれば職場によって当てはまらない場合もあります。自分のスキルにマッチしている職場か?続けていける環境か?必ず実際の配属職場に足を運んで現場の雰囲気を感じて判断します。職場の先輩や上司になる方が対応してくれるはずなので、気になることは全て、勇気をもって質問しておきましょう。会社にとっても入社してすぐに離職されることは大きな痛手となるため質問には正直ベースで回答してくれるはずです。転職エージェントに言えば企業にオファー面談を打診してくれるので面談の場は設けてくれるはずです。逆に面談をしてくれない会社は注意です。現場を見せると入ってくれない事情があるのかもしれません。
準備を怠らずしっかり調査して転職すれば失敗の確率は下がり、逆に成功確率は大幅に向上します。皆様の転職が人生の幸福につながることを祈っています。