覚えられない条文をどうすれば長期記憶に留めておくのか?効率的に記憶する方法は?どのように勉強を進めたらいいのか?
記憶のメカニズムをもとに1日15分~30分の学習時間を法規に割り当てることで、管理人は電験3種と電験2種の法規に同時合格しています。
目次
法規科目の勉強方法まとめ
- 毎日学習する
- 条文の穴埋めで学習
- 他の科目と並行して勉強
- 寝ることで記憶を定着させる
- 学習時間はトイレや昼休憩の10分で作る
- 電験3種においてはB問題の計算問題が得点源
短期記憶を長期記憶に変換する効率的な方法
記憶は2種類【短期記憶】と【長期記憶】があり短期記憶は情報を一時的に保存して『大事な情報』と認識したら長期記憶に変換します。
大事な情報とは生きていくために必要な情報です。例えば毒を食べたら死ぬ。道路を飛び出したら車にぶつかる。など危険と感じることは長期記憶に変換されるように脳の仕組みがあるのです。
よって法規の条文を生きていくために必要な情報とダマすことが学習のカギとなります。
ダマすために行うのはシンプルで「反復」することです。短期間のうちに何度も入ってきた情報は「生きるうえで大事な情報に違いない」と脳が勝手に判断します。何度も見かける情報が短期記憶から長期記憶に変換されていくのです。
具体的な勉強方法
使用する問題集
市販のテキストで条文の穴埋め問題を購入して、毎日穴埋め問題に取り組みます。
無料のアプリで法規の重要語句の穴埋め演習ができるのでオススメです。
→電験3種 法規科目 暗記アプリ
スケジュール
1日1ページ、次の日は昨日のページと合わせて2ページ、その次は昨日のページと合わせて2ページと進めていき、ある程度進んだらまた戻る…といった具合に1ページ目を5日後~7日後くらいに復習する間隔で穴埋め問題を進めていきます。
上記は一つの例です。法規の「電気事業法」単元の学習スケジュールです。それぞれ条文の抜粋ページが(頻出の法令部分)何ページかありますが、1日に進めるのは2ページほどをおすすめします。
次の単元に進んだら1月後には前の単元の復習を忘れずに行います。忘れる直前(脳の短期記憶として1か月以内)に復習することで長期記憶に変換されていきます。
法規は他科目と並行して勉強
法規の勉強は暗記部分が多くなるので長い勉強期間が必要です。
膨大な範囲を長期記憶に留める為には一朝一夕ではできないためです。
法規の得点力を伸ばすためには地道に毎日勉強することです。しかし1日の勉強時間は10分~30分で十分です。
毎日取り組むことが重要ですので主にスキマ時間のどこかを使用してひたすら穴埋め問題に取り組みましょう。
よって法規の勉強は他の科目と並行して勉強することが超効率的でオススメ。管理人の場合理論科目+少し法規科目→電力科目+少し法規科目→機械科目+少し法規科目のように1年を通して少しずつ法規の学習を進めました。
法規はトイレで勉強
お目汚しをして申し訳ありません。
他の科目と並行して勉強するといってもスキマ時間は理論や電力、機械科目に集中したいと感じるかと思います。
そこで管理人は法規の勉強時間を「トイレの時間」に取り入れてしまいました。上記の画像はその時の写真です。
画像は実際に管理人がトイレに条文を張り出して勉強していた時の写真です。
張り出した紙は管理人が受講したSAT電験2種講座の穴埋め問題を参考にして作成したものです。※受講すればスマホで演習可能ですがすぐ目に入るように印刷しました。
毎日目にするからこそ「大事な情報」であると脳が錯覚するします。法規科目は暗記する部分が多く、集中して長時間勉強しても頭に知識が定着しません。
短時間の勉強+毎日行う…。この2つの条件がそろっているのがトイレです。トイレに3分~5分こもって穴埋め問題を少し実施。その行為をトイレの回数だけ行う(1日3、4回)。
そうすることで法規の知識を効率的に記憶に定着できます。余談ですが、この方法はオリエンタルラジオのあっちゃんも実際に行っていて名門大学に合格できたそうです。
もちろんトイレでなくとも問題ありません。毎日の通勤などスキマ時間ならどこでもOKです。ただ毎日必ず、短時間を数回に分けてく場所がトイレであったため、法規の学習にはトイレが最適と判断しました。
他のおすすめとしては冷蔵庫に条文の穴埋めを張るのも管理人の体験としておすすめします。
電験3種の法規はB問題が得点源
問題の後半に出題されるB問題は「難しい」「得点できない」といった印象があるかと思いますが法規科目については違います。
一見難しい計算問題に思えるかもしれませんが、出題される問題のパターンが決まっており、一度解き方を覚えてしまえば何も難しくないというのが事実です。
法規科目は難題化の傾向があり、文章問題において最近制定された「ガイドライン」などから出題されます。
近年の太陽光発電が活発なっていたり社会情勢の急激な変化からか、時事問題のような形の問題も多く出題されています。条文の問題においても文章の形が変わるために過去問対策が難しく合格率も年々低下傾向です。
法規科目の配点はB問題40点です。よってB問題で確実に40点を獲得できれば、合格ラインの60点までは残り僅か20点!何とか文章問題で4問正解できれば確実に合格できるのです!
電験2種と3種の同時受験が効率的
電験2種には計算問題が出題されません。よって条文の穴埋め問題と過去問演習が効果的な対策となります。
2種の範囲は3種の範囲に2種の範囲が少し追加された程度です。法規においては電験2種の学習をしてしまえば3種の範囲もカバーできてしまうのです。
管理人はトイレで2種の条文穴埋め学習を1年間、理論や電力、機械の科目学習と並行して行い、3種の試験2か月前ごろから3種のB問題を学習し見事合格を果たしました!
効率的な学習と睡眠の関係
寝ないと覚えられない
勉強方法で大事なことは十分な睡眠時間です。
睡眠時、脳は1日にインプットした情報を勝手に整理してくれます。整理には大事な情報かどうかの判断も含まれています。
理想は1日7時間~8時間。最低でも6時間の睡眠をとることが試験勉強を上で効率的な学習方法となるのです。
睡眠時間を削っての勉強は逆効果です。スキマ時間での学習で十分な勉強時間を確保できたら家に帰ったあとはリフレッシュして睡眠をしっかりとりましょう。
まとまった学習時間はある程度必要ですので、集中したい場合は朝勉強がおすすめ。
眠い中勉強を進めるよりは5時間以下だとしても睡眠をとり、朝早起きして勉強した方が確実に集中力もあがり記憶の定着も格段によくなります。
計算能力も高まる
十分な睡眠は、問題解決やクリエイティブな思考を助けます。睡眠中、脳は学習内容を整理し、新しいアイデアや解決方法を生み出すことがあります。
問題を抱えたまま眠りにつくと、翌朝に解決策が思い浮かぶこともしばしば…。
並行して勉強している科目の計算問題や法規科目のB問題の勉強は朝起きた後に実施することが効果的です。
仮眠の活用
短時間の仮眠(パワーナップ)は、集中力や記憶力をリフレッシュするための効果的な方法です。
昼間の疲労や眠気を感じたとき、20〜30分程度の仮眠を取ることで、その後の勉強効率が向上することがあります。
眠気を感じても勉強を続けたいときは5分でもいいので目をつむって脳を休ませてあげてください。
眠気は脳の休息を欲求しているサイン。頑張りすぎは逆効果ということを肝に銘じて電験という長期戦を戦っていきましょう!
まとめ
睡眠は単に休息のためだけでなく、勉強の質や成果を向上させる重要な要素です。効率的な学習のためには、勉強と同じくらい睡眠にも気を配り、バランスの取れた生活リズムを作ることが必要です。
同時に脳のシステムを理解して法規の短時間+長期間学習を取り組めば学習効率は飛躍的に向上します。実質4科目受験が3科目受験になったようなものです。
管理人は3種の際もSATの一括講座を受講していたので法規の穴埋め学習が効率的にできましたが、今は無料アプリも充実しており、さらに電験王などの過去問解説サイトなど無料コンテンツも充実しています。
隙間時間の勉強アプリは社会人にとってはとても有用なツールです。
しっかり活用して少ない学習時間と費用で若いうちに電験資格を取得して市場価値を高めて、いつでも転職できるような人材を目指していきましょう!